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どしたんっ、その音!

〜吹奏楽/ブラスバンドに関わってまだ日が浅い指導者のための指南書として〜

チューニングが嫌い(←だめ)

嫌いなんですよ,チューニングが。

 

いや,ダメなのはわかってますよ。チューニング,大事。

尊敬する先生の言葉は,

「442近辺で吹くな。442で吹け。」です。

が。

嫌いなんです。

   f:id:music-sphere:20170309222805p:plain(この絵,440やん。)

嫌いな理由は,なんかこう,メーターの左右に振り回されながら,単に中央を狙う作業感がたまらなくつらいから。

 

でも,音程がそろっているか否かは,音楽のクオリティを大きく左右するものであるため,メンバーには「チューナー使って合わせなよ」とは,まぁ,言います

 

ここで大切なのは,「なぜ,チューナーを使って音を合わせるか」ということを考えているかどうかです。

 ともすれば,僕のように「メーターの針を中央にあわせればよい」というような考えに。もしそうだとするなら,その行為,時間は,全くの無駄です。

 

音程をそろえる目的は,

  • 音楽のハーモニーをよりクリアにするためです。(3度も難しいですよね。)
  • ハーモニーの上にのるメロディをより輝かせ,曲全体の雰囲気を整えるためです。
  • メロディの表情をよりくっきりと印象づけるためです。(ユニゾンの力強さも増します。)

だから,「メーターの針を中央に合うように,音を整え」なければならないのです。

「メーターの針を中央に合わせる」ことは目的達成のための手段であり,それ自体が目的ではない。

小学生には難しい話ですが(高学年はわかります),指導者は知っておいて損はないです。

 

また,チューニングの際に気を付けたいポイントもあります。

  • 管の抜き方はいつもと同じ。(金管は枝管の抜き加減も同じ)※1
  • 口の中の状態,口の周囲の力のいれ具合はいつもと同じ。
  • 空気のスピードや方向はいつもと同じ。
  • 楽器の構え方はいつもと同じ。※2
  • 演奏する姿勢はいつもと同じ。※2 
  • 季節や,室温によって多少,管の抜き差し加減を変える。

と,お気づきかと思いますが・・・・・・。

そう。ポイントは「いつもと同じ」。

言い換えれば、チューニングとは、「いつもと同じ状態を再現するための訓練」ともいえます。(これは、自分のベストの状態を記憶することにもつながります。)

最後の1つは外的要因。その他は自分の問題。

このことを知っていれば,チューニングにかかる時間も相当短縮されます。

 

特に楽器を持ったばかりのメンバーは,吹く度にチューナーのメーターが大きくぶれることが多々あります。

時には,管を抜いているのにどんどん高くなる何てことも。

 

しかしながら・・・・・・。

実際の曲になると,なんだかやっぱり「ぎょ~~」という濁ったハーモニーに・・・・・・

なんてことは,往々にしてあります。

その理由は,「耳」と「音に向かう意識」にあります。

 

それはまた,後日。

 

※1:金管の子どもで,チューニング管は抜くけれど,1番管・2番管等の枝管を抜かずに演奏している様子をよく見かけます。楽器は枝管を抜いて演奏するように設計されています。一度,枝管毎の抜き加減を調べてみることをおすすめします。

※2:楽器毎に,演奏に適した,自分で一番良い音の出る姿勢というものがあります。パフォーマンスの為にそろえるという以外は,個々人である程度のばらつきがあることは,むしろ自然な事です。特に,頭・首を固定してはならないとのこと。(アレクサンダーテクニークによる)